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縦乗りには地域差がある
日本人の縦乗りには地域差が見られます。歴史的に見ると縦乗りは中国文化のリズムが元になっています。渡来人によって在来人の言語をまとめた一番最初の都市・京都に近付くほど縦乗りの人が増えていきます。そして京都から遠ざかるほど、縦乗りではない人は増えていきます。
これは現段階では飽くまでも仮説ですが、金田一春彦氏による日本語の方言研究による説と一致しています。
- 方言アクセントの歴史 ─── 各地の方言アクセントに規則的な対応関係が見られることは、これらが同一のアクセント体系から分岐して成立したことを物語る。アクセント分布は、近畿地方付近に京阪式が横たわり、その東西に東京式が広がるという見かけ上の周圏分布になっているが、日本語のアクセント史については方言周圏論とは逆で、京阪式から東京式が生まれたとする説が有力である。京都アクセントの記録は平安時代から残っており、これら京都アクセントの記録や現代方言同士の比較から、金田一春彦や奥村三雄は、平安期の京都アクセントに近いものが各地で変化して、今日のようなアクセントの方言差を生んだと推定している。平安時代後期の『類聚名義抄』に記された京都アクセントは、二拍名詞に5種類のアクセントの区別があった。この5つの語群(第1類〜第5類)のうち、第2類と第3類が統合したのが現在の京阪式アクセントであり、さらに第4類と第5類が統合したのが東京式アクセントである。いっぽう山口幸洋は中央の京阪式アクセントと地方の無アクセントの接触によって、東京式アクセントが生まれたとする説を提唱している[52]。
ここから縦乗りの原因として一つの仮説が生まれます。
- 遺伝的要因
- 後天的環境要因
- 地元の民謡
- 地元の方言
- 地元の多様性
- 横乗りと出会う環境
- 縦乗りと出会う環境